kmizuの日記

プログラミングや形式言語に関係のあることを書いたり書かなかったり。

これまでの人生で一番、死を身近に感じたときのこと

とても物騒なタイトルがついていますが、別に自殺しかけたとか事件に巻き込まれたという話ではありません。

大学1年生の夏(2002年)の事でした。当時、筑波大学1年生だった自分は、サークル(?)の先輩たちとともに、今ではガルパンの聖地として知られている大洗まで、筑波大学から自転車で日帰りで行くことになっていました。なんでそうなったかはよく覚えていないのですが、たぶん自転車で海まで行こう!といういい加減なノリだったと思います(まあ大学の学部生なんてそんなもんですよね)。ちなみに、自転車とは行ってもママチャリで、しかも片道42kmくらいあるので今思えばなかなかハードな行程でした。

さて、そんなハードな行程にも関わらず、帽子もかぶらず、汗を拭くものも持って来ないという大馬鹿なことをしたのがそもそも間違いでした。集合したときに、帽子をかぶってないこと等について、大丈夫?という旨の心配されたのですが、自分は能天気にも大丈夫だろうと思って随分軽い返事をしたのを覚えています。

そんな感じでハードな行程に見合う準備をせずに大洗への日帰り旅行は始まったのですが、案の定、途中でバテ始めました。先輩たちは気のいい人で、途中でギブアップすればすぐ応じてくれただろうと思うのですが、当時の自分は、サークル(?)に入ってあまり経っていないこともあり、心配をかけたくないという思いでなんとかついていきました。大洗は海水浴客で賑わっている中、とても暑いなーと思ったことが印象に残っています。

なんとかかんとか筑波大学に戻って来ることが出来、解散して帰宅したのですが、問題はその後でした。気がついたらすっかり発汗が止まり、身体が熱っぽくなっていたのでした。途中で水分補給はしたものの、たぶん水分が不足しているのだろうと近くのコンビニでスポーツドリンク2lを買い、がぶがぶ飲んだのですが、汗はちっとも出ないし尿もでない。これは何かおかしいと思って体温計で体温を測ってみると38度超。ここに至ってもまだなんとかなるだろうと思い、さらに水分を補給しながら体温の上昇が止まるのを待ったのですが、ちっとも止まる気配がない。ついには39度を越し、手足のしびれが来るに至って、いよいよこれはヤバイと思い、熱中症について検索しました。すると、どうやら熱疲労と熱射病の間くらいであり、このまま放置すると死ぬ!こんなところで人生が終わるなんて嫌だ!という強い恐怖感にかられ、急いで救急車を呼びました。

結果、熱中症と診断され、医師に「このまま放置していたらおそらく死んでいたよ」と言われ、心底ぞっとしたのを覚えています。そして、何の数値かは忘れたのですが、たぶん臓器の機能に関する何らかの数値が下がるまで入院となったのでした。先輩や友人、弟が見舞いに来てくれたのをよく覚えています。

それ以来、夏に熱中症の前駆症状のような症状が現れたらすぐ気づくようになり、すばやく水分補給とタオルで頭を冷やすなどの対処ができるようになったのでした。怪我の巧妙功名というやつですね。また、それまでも割と死への恐怖は強い方だったのですが、この体験を経て死への恐怖は一層強化されたのでした。結論はないですが、熱中症には気をつけましょうということになるでしょうか。