kmizuの日記

プログラミングや形式言語に関係のあることを書いたり書かなかったり。

IT系勉強会の参加者にお願いしたい、たった3つのこと

私は、大学院生時代含めれば、2008年から色々な勉強会を開催していて、直近数年でもそこそこの数を開いています。その動機は、技術を布教したいとか、ある分野を学ぶ人の助けになりたいとか、単に雑談の場を作りたいとか色々ありますが、別段高尚な意識があるわけでもありません。

勉強会のクオリティについてもバラツキが大きく、私がひたすらJVMの仕様を読み続ける勉強会とか、なんとなく雑談を続ける勉強会とか、色々アレなものもあり、あんまり誇れたものではないです。せっかく参加してくれたのにちょっとクオリティが微妙だったなーと反省したものも多々あります。

それはともかく、勉強会を開く中でどうしてもこれだけは守って欲しいなと思うことがあったので、年の始め頃のこの時期に書いておくことにしました。こういう記事を下手に書くと、良識ある人にだけ萎縮されてしまうみたいなリスクもありますが。

勉強会のページをちゃんと読んで、参加要件を満たしているかを確認する

最近のIT系勉強会は多くの場合、connpassで参加者を募集しています。私も、主にconnpassで参加者を募集しています。ただ、参加登録をする前に、その勉強会の参加要件を満たしているか(自分向け)かは意識して欲しいです。特に、ハンズオンやコードリーディングなど、参加者にも一定のスキルを要求する場合、そこで必要と明記している要件を満たさない方に参加されてしまうと、不必要に多くの労力を割くことになります。また、参加する方にとってもミスマッチになるかと思います。

たとえば、以前開催した、言語を作る系勉強会でいうと、Javaで作ることを前提に(当然、参加要件に明記してあった)募集していたのに、JDKのセットアップから始めていたりjavacのエラーメッセージがわからないレベルの方が参加されていたことがありました。ハンズオン企画などで、必要な要件を満たしていない方が参加されるのは主催者側のリソースを無駄に割かなければいけない行為ですし、その方が当該ハンズオンで有益なものを持ち帰ることができるわけもないので、どちらにとって良いことにはならないでしょう。

もちろん、聴講メインの勉強会では、その限りではないので、必要以上に委縮する必要はない、ということは付け加えておきます。

事情があって行けなくなったときは、必ずキャンセルする

いわゆる勉強会ドタキャン問題というやつです。

私の基準としては、急な予定が入らない限り、前日夜に、事情があっても、当日の朝までにconnpassのページ経由でキャンセルを押してもらいたいと思います。当日キャンセル自体許せないという開催者の方もいるとは思いますが、当日に体調を崩す人はいますし(私も1年くらい前まで体調不良の傾向がありました)、家庭を持っている方なら、配偶者やお子さんの体調問題で行けなくなることも仕方がないというのが私の考えです。というか、私自身が体調不良で当日キャンセルしたことがあるので、ダブルスタンダードはいかんよねという話だったりします。

ただ、そういう場合であっても、キャンセルのボタンを押せないという非常事態は滅多にないはずですので、必ずキャンセルを押して欲しいです。これは、開催者である私のモチベーションに影響するというのもありますが、キャンセル待ちの人で意欲が高い人が参加できなくなるという問題もあります(募集人数より応募人数が大幅に多い場合)。

もちろん、それでも、人間は忘れてしまう生き物ですし、何かの拍子に約束を忘れてしまうこともあるでしょう。その場合はどうしようもないですが、それを繰り返す人が主催者からどう見えるかは言うまでもありません。

自分が「お客様」ではないことを意識する

実費以上の参加費を徴収しているタイプの勉強会はその限りではないと思いますが、私に限らず、多くの(特に東京で盛んな)IT系勉強会は、有志が余暇などを割いて行っているものです。

もちろん、会場の設営などは主催者側の作業であり、必要以上に気をまわさなくても良いと思いますが、ページに記載されている注意は守って欲しいです。また、一緒にコードを読んで勉強しよう系の勉強会で、「私から講義してもらえると思った」という趣旨の言葉を一方的に言われたこともありました。もちろん、ハンズオン企画では、教えるのが前提になりますが、そうでない場合は、その旨はページに書いてあるので、ちゃんと確認して欲しいものだと思います。

あとがき

ぶっちゃけ、こういう記事を読む人には、むしろ、その辺は当然だろうという風に受け止められて、本当にメッセージを届けたい方には届かない気もしますが、それでも、書き留めておくことには意味があるかなと考えてみました。