kmizuの日記

プログラミングや形式言語に関係のあることを書いたり書かなかったり。

人前である行動習慣を宣言することの効果

 さて、先日、Twitterの使い方のマイルールを定めたわけですが、あれは別に凄い苦悩してたわけでもなくて、そもそも兼ねてから日常で「つい」Twitterに手が伸びてしまいがちな自分の習慣を是正しようと思っての荒療治という側面がありました。健康に悪いとわかりつつも、ついカロリーの高いものを食べてしまうんだけどどうしようみたいな。

 以前から「もうちょっとツイートをする頻度を減らそう」と思ったことはあって、その時々で一定の効果を挙げていました。しかし、結局「頻度を減らす」が習慣化できずにいたのが悩みの種でした。ただ、数か月前から社内で読書会をしている

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 | ダン アリエリー, 熊谷 淳子 | 産業研究 | Kindleストア | Amazon

 で、締め切りに遅れがちな学生が、「自分はこれこれの締め切りを守ります」と宣言することで一定の効果を挙げたというエピソードを思い出したのです。これ自体は「公衆の面前で宣言する」ことによって、「先延ばし癖」を防ぐという文脈ですが、この「公衆の面前で宣言する」ことの効果は「先延ばし癖」に限ったことではなく日常で行う行動全般について有効なのではないかと考えたわけです。

 ただ、「ツイートをする時に非難をしないように注意する」といった宣言は履行出来ているかの判定が難しいので、より自己判定が簡単なマイルールにしたという経緯があります。さらに、「ピン止め」することによって、「宣言の内容を自分が忘れない」という意図と「(少なくとも)私のツイートをよく見てくださる方は見ているだろう」という方向に意識を向ける意図がありました。

 結果として、「ツイートをする」ことについてかなり「腰が重い」という心理状態を作り出すことが出来、あまりツイートをしなくなったわけで宣言の効果は大きかったようです。

 あくまでN=1であって、一般に通用するかは全くもって不明ですが、ある習慣を止めたい(逆に習慣づける)時に「人前で(なるべく曖昧さがない)宣言をする」というのはかなり有効なのではと個人的に思っています。