名前を簡単に変えられることのありがたさ
何を当たり前のことを、と言われそうだが、最近の静的型付き言語のIDEには、「名前変更」のリファクタリングを自動的に行ってくれる機能があり(リフレクションなどIDEが追跡可能な範囲を超える場合を除いて)、後から簡単に名前を変更することができる。このような機能は動的型付き言語用のIDEにもみられるものではあるが、IDEが追跡できる範囲がより限定的であるため、結局、IDEによる変更が正しいかどうかは目視に頼らざるを得ない。
静的型付き言語であっても、文字列を使ってリフレクションAPIを使用する場合など注意すべき点はあるのだが、その範囲が限定的であるため、名前の変更を安心して行うことができる。名前というのは後になってから変更したくなるものの一つであるため、これは静的型付き言語用の高度なIDE(Eclipse, NetBeans, IntelliJ IDEA等)の利点という事ができるだろう。
特にプロジェクトの初期に恥ずかしいtypoあるいは勘違いをしてしまい、その名前をあちこちで使った後に間違いに気づいた時にはとてもありがたい(動的型付き言語のIDEでこのテの、全体に広まってしまったtypoを直すのは結構大変である。たとえば、筆者はRubyMineというRuby on Rails用IDE( このIDE自体は非常によくできている)で、Ruby on Railsで作られたアプリケーションに対してこのような作業を行った事があるが、なかなか大変な作業であった…)。