kmizuの日記

プログラミングや形式言語に関係のあることを書いたり書かなかったり。

ScalaMatsuri 2018 Training Dayの雑感

今は金曜の夜(土曜日の朝とも言う)で、眠れないので、せっかくなので感想でも書いてみるかーってな具合に書いてみることにしました。

さて、ご存じの方も多いかもしれませんが、2016に実質運営を譲って、2017には名目上も座長の権限を譲ったため、今年は私は 特に運営に関して大きな働きをしていません(というのも控えめな言い方で、ほとんど何もしてない気がする)。

というわけで、今回は、一参加者としてのイベントの所感を書いてみようかと思います。

Training Day

今年からの試みであるTraining Day、Scalaにあまりなじみのない人にも参加してもらえるようにと、別チケットが用意されましたが、無事、完売に近いようになったようです。

Scalaに関する神話と真実」

私の発表は、「Scalaに関する神話と真実」というタイトルで、Scalaになじみのない人の、Scalaに関する誤解を解こうというのが主眼でした。Scala福岡に来られていた方はご存知かもしれませんが、そのときの発表をベースに、細かいところを調整したものになります。いくつか質問があったのですが、印象に残っていたのは、「Scalaに移行しているのですが、nullなどを使われてなかなかうまく行かないが、どうすればいいのか」というものでした。そのときの答えとしては、私は「nullダメ絶対」ということで、nullを使うコードはレビューではじくという方針を提案したのですが、質問者の方は、レビュー体制が整っていないので、これから頑張ってみます、という回答でした。正直なところ、コードを(初期に一人でがりがりと書くときはともかく)レビューがないというのはあまり想定していなかったので、意外でした。他にもそういう現場は結構あるのでしょうか。Scalaに限らずコードレビューを行える体制がないと色々しんどいので、少人数だとしても、なんとかコードレビューができる体制を作るのが重要ではないかと思いました。

その他

実は不眠気味で、体力をかなり消耗していたので、自分の発表で手一杯で、あまり他の方のセッションを見に行く余裕がなかったのですが、まあScalaになじみのない人向けのセッションだからいいかと開き直っていました。Training Dayではスピーカーディナーがあったのですが、体力的に余裕がなかったために行けなかったので残念でした。とにかく、自分の発表に穴を空けなかっただけでもほっとしました。