kmizuの日記

プログラミングや形式言語に関係のあることを書いたり書かなかったり。

私のTwitterの使い方

Twitterを始めたのが自分のプロフィールみると2007年春ということなので、Twitterを始めてかれこれ9年になります。というわけで(?)、自分の普段のTwitterの使い方をいくつかに分類して振り返ってみようと思います。

これが自分の中では一番多い使い方かと思いますが、「帰ったー」とか「寝る」とか「起きた」「体調悪い」「二度寝する」「お腹壊した」「魚うまい」とかどうでもいいことも含めてとにかく色々書きます。この辺はもう反射で書くようになったので、誰かが読んでるとかほとんど意識にのぼっておらず、とりあえず自分のログを取る意味で付けています。

Instagramの写真も基本的にライフログの一部として、Twitterでも共有するようにしています。 ちなみに、Instagram自体にTwitter連携機能があるのですが、これだとTwitter上ではインラインで画像が表示されないので、IFTTTという複数のサービスをつなげるWebサービスを使っています。IFTTT経由でTwitterに画像を貼るとインラインで表示してくれます。便利。

なお、 #kmizu_something というタグをときどき使いますが、これはハッシュタグ名前空間汚染を防ぎ、Twilogから目的とする種類のツイートを素早く検索するために使っています。たとえば、最近まで体調が安定しなかったので、 #kmizu_health タグを使っていました(そして、このために、会う人会う人に自分の体調を心配される羽目になったのでした…)。以前ジョギングなどをしていたときは、 #kmizu_walking、ふと思ったことを書くときには #kmizu_thought (これはあまり使っていませんが)、などと活用しています。

ログが数ツイート以上に及ぶときには、先のツイートに対してセルフリプライしてスレッド化するという手段をよく使います。

  • ツッコミ用として

TweetDeckには、検索ワード「Scala」でカラムを作り、他にはKotlin、HaskellJavaJavaScriptなどでも気が向いたときに検索し、気になったツイートがあればツッコミを入れます。このとき相手が誰かはほとんど気にしないので、突然見知らぬ自分からScala関係のツイート爆撃を食らって驚かれた方は結構おられるかもしれません。特に悪意があるわけでなく趣味でツッコミを入れてるだけなのであまり気にしないでください。最近はKotlin関係のツイートもツッコミ対象になっています。

  • 知り合いとの議論用として

面識のある人用のリストを作って、そのリストの人たちのツイートを表示するタブをみて、議論をしたくてウズウズしたくなる話題が出たらリプライしたり、引用ツイートしたりします。

  • 知り合いとの手軽な連絡手段として(DM)

メール書くのはめんどい、しかし、Facebookメッセンジャー使う程でもない、という微妙な感じのときにはTwitterのDMをよく使います。最近は3名以上を入れてDMできますが、この機能、一度くらいしか使った覚えがないです…。

  • 時事関係のニュースの元として

自分は技術関係以外にも割と色々な人を無差別にフォローしているので、大きなニュースがあったらHomeタブにニュースがただーっと流れてくることがあります。まあ、大抵がどうでもいい、というとアレですが、日々消化されるものであり、技術関係のニュースソースはまた別の箇所に頼っています。

  • 面白い/後で参照するかもしれない/意見に賛同するツイートの備忘録として

基本的にLikeはこのために使っています。RTは必ずしも賛同しているとは限りません。

  • その他娯楽として

とりあえずこんな感じでしょうか。また何か思いついたら追記するかもしれません。

オーバーロードされたメソッドをeta-expansionする

eta-expansionとは、メソッドを関数に変換する処理です。 たとえば、

def add(x: Int, y: Int): Int = x + y
val addFunc = add _

で、add _によって、eta-expansionが行われ、メソッドaddが関数に変換されます。このeta-expansion、メソッドがオーバーロードされていると一見正しく行うことができないように見えます。

object O {
  def add(x: Double, y: Int): Double = x + y
  def add(x: Int, y: Double): Double = x + y
}
O.add _
<console>:13: error: ambiguous reference to overloaded definition,
both method add in object O of type (x: Int, y: Double)Double
and  method add in object O of type (x: Double, y: Int)Double
match expected type ?
       O.add _
         ^

これに対して、次のようにしてやればeta-expansionを行うことができます。

object O {
  def add(x: Double, y: Int): Double = x + y
  def add(x: Int, y: Double): Double = x + y
}
O.add _:((Double, Int) => Double)

要はどのような型の関数に変換するか明示してやればいいわけです。eta-expansionは変換先の型を意識せずにできるのがメリットなのでこうしなければいけない時点でメリットが半減シますが、一応回避策はある、ということで。

そういえばOnionにもあるClass Delegation

先日、Kotiln勉強会というものに行って来ました。まあ、自分の発表は拙作kollectionライブラリの発表という割とどうでもいいものでしたが、それはそうとKotlinエバンジェリストたろーさんがClass Delegationという機能について紹介していました。

speakerdeck.com

要は、

class CountingSet<E>(private val set: MutableSet<E>): MutableSet<E> by set

のようにすると、MutableSetの実装がプロパティsetに委譲されるという機能です。これ、既視感あるなーと思ってみたら、自分が昔作った言語Onion(2005〜) にそのまんまの機能があったではないかということを思い出しました。

OnionはGenericsがなかったりするので(これは単に手抜き)ちょっと違いますが、同じことが

class CountingSet <: Set {
    forward @n :Set;
public:
    def new {
        @n = new HashSet
    }
}

こんなふうに書けます。クラスのヘッダ部分かフィールド部分のどちらに委譲の宣言が現れるかという点で若干の違いがありますが機能的にほぼおなじです。自分も割と先見の明があった(?)のだなあなどと思ったのでした。ちなみに、Onionを作った時期はRubyに大きな影響を受けていたので、メソッド定義がdefだったりフィールドが@で始まっていたりとRubyに影響を受けた節があちこちにあります。今再設計するならだいぶ文法は変わるだろうなと思います。

まあ、今はKlassic開発中なので、Onionはあまり手を入れる気はないですが。

Kotlin用不変コレクションライブラリkollection 0.3リリース

今回のリリースでは、不変キューを追加しました。

github.com

これは各操作の償却計算量が定数時間のキューで、非償却計算量で定数時間にはなっていないので改良が必要なのですが、とりあえず実装が手っ取り早かったのでまずはこちらを実装しました。リアルタイムキューも、PFDSを参考にして次のバージョンで実装したいと思います。

Nim勉強日誌(1) Hello, Parser Combinator!

そろそろ新しい言語に触れないとなあということでこれまでちらっと見たことがあったプログラミング言語Nim

index - Nim Programming Language

を触ってみることに決定。(1)とついていますが、これで飽きてやめるかもしれませんが悪しからず。

  • Python風味のインデント文法
  • マクロ
  • 演算子オーバーローディング
  • 実行速度を上げるためのいろいろな工夫

とかがあるみたいです。自分にとってのHello, World!はパーザコンビネータを作成することだと以前書いたことでもあるし、さっさとパーザコンビネータを作ってみました。

gist.github.com

つまづいたポイントをいくつか:

  • GenericsC++のtemplateの様に展開されてから型チェックが行われるので、定義したあとに呼び出して初めて型エラーがわかることが多い
  • 謎のinternal errorがしばしば発生する
  • 無名関数(Anonymous Proc)の型を表記する構文がしんどい: proc(arg: type): type のように書かなければならず、しかも、型であるにもかかわらず仮引数名はどうやら省略できないらしい。
  • Anonymous Proc自体の構文もしんどい。無名関数の返り値だけでなく引数の型もすべて表記しなければいけないため、複雑な型を受け取る無名関数を書こうとするとかなり面倒くさい。
  • インデントすべきところとしないで良いところの区別が不明瞭
    • 一行に押しこもうとすると、複雑な行はインデントしてくださいという旨のコンパイルエラーが出る
  • タプルがあるのは良い
  • Genericsもおおむね素直に書ける

今のところの感想としては、内部DSLを書くのにはあまり向いていない言語だなあ…というところでしょうか。

PEGでa1 + a2 + ... + an = bを判定する

このネタは

parser.connpass.com

でToshihiro Kogaさんに教えてもらったもので、私のオリジナルではないのですが、ちょっとおもしろいので貼ってみます。

まず、非負整数nについて、1の出現数によってエンコードします。

0 = 
1 = 1
2 = 11
3 = 111
4 = 1111
...

といった具合です。このようにエンコードされた非負整数について、

a_1 + a_2 + ... a_n = b

が真であるかどうかを通常のPEGで判定できるというお話です。

S <- A !.
A <- "1" A "1" / "+" A / "=";

このようなPEGにおいて、S

  • =: 0 = 0
  • 1+1=11: 1 + 1 = 2
  • 11+1=111: 2 + 1 = 3
  • 11+11+11=111111: 2 + 2 + 2 = 6

という文字列を受理しますが、

  • 11+1=1: 2 + 1 = 1

という文字列を受理しません。とてもシンプルなPEGで(Macro PEGでなく)このような計算を表現できるのは少し面白いと思ったので、紹介してみました。

プログラミング言語の好き嫌いと人の好き嫌いは別物である

という至極当然のことを改めて言っておきたいです。

たとえば、自分は今はScalaをメイン言語として使っていて、Javaの色々な部分がイケてないなーと感じることは多々あり、時折ディスることもありますが、Javaユーザを見下したりしたことはないと思っていますし、Twitter上でもJavaメインで使っている人と仲良く(?)やり取りします。JavaScriptは、今のなんでもWebアプリを招いた元凶だとすら思っており最も好ましく思っていない言語のひとつですが、JavaScriptユーザに含むところは何らありません。等々

一方、好きな言語のユーザであっても、この人とは根本的に考えが相いれないなーとか、言動があまりにも攻撃的過ぎてまともにやり取りしたくない人も多いです。個人名はあえて出しませんが。自分の言動が攻撃的過ぎると感じる方ももちろんいらっしゃると思います(自戒を込めて)。

とりあえず書き残しておきたくなったので、ここに記す。