kmizuの日記

プログラミングや形式言語に関係のあることを書いたり書かなかったり。

技術イベント「Understanding Scala」を開催しました(6/10)

Understanding Scala - connpass

昨日、表題の技術イベントを自分主催で行いました。なんでこんなイベントをやろうと思ったかというと「皆、Scalaを難しくめんどくさい方法で学んでるのでは?」という疑問が自分の中であって、その原因として、サンプルプログラムの集合を通して、ボトムアップになんとなくイメージで 全体像を作りあげてるのではという思いがありました。

そのようなアプローチに対して懐疑的な自分としては、このイベントでは(厳密にはやってませんが)どちらかというとトップダウン的アプローチでプログラミング言語について理解してもらおうと思い(もちろん、例は大切なので必要に応じて詳細に下りるのは忘れませんでしたが)、5つの発表の全てを全部自分でやりました。さすがに、5時間程度しゃべりっぱなしというのは疲れましたが、おかげさまで(?)、色々な疑問が解決したとか、メソッドと関数の違いがわかったとか、狙い通りの成果を持ち帰っていただけた方も多いようで、報われた気持ちになりました。

なお、発表資料は以下にあります:

後ろ2つの発表については、Scala特有の事項が多く出てきますが、最初の3つの発表は、学んだことを他の言語を学ぶ際にも多少は応用できるように内容を考えていたように思います。

自分としては、構文、型システム(がある場合)、意味論に分けて考えるのは、他のプログラミング言語を学ぶのに役立つと思うので、そういうアプローチでプログラミング言語を理解しようとする人がもっと増えてくれるといいなと思っています。